アートゼミの アートノート

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お母さんからの手紙

アートゼミに長年来てくれていた、にこちゃんがこの度就職で岡山県を離れることになりました。 お母さんから頂いたメールの文章をここに掲載させていただきます(掲載許可を頂きました)。 昌人先生、洋子先生、アートゼミでお世話になりました皆様へ

娘、仁胡が大変お世話になりました。
気がつけば10年くらい、時が経っております。

第1子ということもあり、他の子よりは厳しく育て過ぎてしまい、自分に自信を持つことが苦手な子でした。
それでも幼い頃から絵を描くことが好きで、夢中になっている仁胡に少しでも自信をもってもらい、自分のことが好きであってほしいなという思いで絵画教室を探しました。

初めてアートゼミへ行った時は緊張しておりましたが、他のお子さんがのびのびと絵を描いているのを見て、とても刺激を受けたのでしょう。帰ってすぐに絵を描き、今までに使ったことのない、素材を付け加えたりして私もその吸収力に驚いたのを覚えております。
娘が小学生の頃は私もよく見学させていただき、自分の中にはなかった感性、視点があり、刺激的で楽しかったです。

アートゼミは成長の節目でとても心強く、支えていただきました。
高校受験ではデッサンのご指導を。高校編入後、通信制に変更して、自分の選択に不安になった時には昌人先生が、みんなと違う選択をした仁胡に「なかなかできることじゃない。」とおっしゃってくださりとても嬉しかったと言ってました。

私たち夫婦にとっても、自分が歩んできた物差しでしか計れなかったので、違う道筋をなかなか受け入れることができず、先生のお言葉に救われたものでした。

そんな中で、高校の文化祭のポスターや専門学校でも誘致企業のグッズで企画が採用されたりと本人の頑張りを認めていただける機会もありました。

 そして現在、デザイナーとして新しい土地で仕事をすることになりました。絵を描くことが好きで、趣味として洋服のデザインを書くことはありましたが、専門的な知識を学んだことはない状況でのスタートです。

デザインの世界は厳しいことでしょうが、アートゼミでのご指導のおかげもあり、覚悟して挑んでいくようです。
ありがたいことです。

...すみません。アートゼミでの思いが娘同様、私自身も強くて、伝えたい気持ちがメールで大変失礼ではありますが長々と伝えさせていただきました。

アートゼミは仁胡の一部でした。
当たり前の生活の一部が欠けてしまうことに本人もとても寂しいと思います。

今後とも温かく見守っていただけたらと思います。

本当にお世話になりました。
ありがとうございました。

難波有香(母)